学び、部活、資格取得と充実した4年間
父が不動産関係、母が建築関係の仕事をしていたため、子どもの頃から住宅の建築現場に連れて行ってもらう機会が多く、自然とモノづくりに興味を持つようになりました。仕事にするなら、住宅よりもさらに大きなモノを造りたいと考え、土木を学ぶことを決意。北海学園大学を選んだ理由は、大好きな北海道で暮らせることに加え、技術士一次試験が免除となるJABEE認定を受ける教育プログラムを持つ社会環境工学科がある大学だったからです。
北海学園大学は就職に強く、道内で活躍する卒業生のネットワークが頼りになります。就職活動ではOB訪問などで、心強いサポートを受けることができました。その結果、希望していた建設コンサルタントへの就職が決まりました。

大学ではサイクリング部とワンダーフォーゲル部に所属し、多くの友人に出会いました。北海道各地を巡り、サイクリングや登山をした経験は、かけがえのない思い出です。また、友人に誘われて豊平キャンパスに通い、社会教育主事課程も履修しました。
社会教育主事は社会教育士とも呼ばれ、子どもから高齢者まで、すべての世代に向けた学習機会を支援する資格です。生涯教育に関われる点に魅力を感じました。一見、工学部の学びや就職とは直接関係がないように思われますが、グループワークを通して、プレゼンテーション力やファシリテーション力、コミュニケーション力などを身につけることができました。これらの力は、社会に出てからも大いに活かせると感じています。

履修科目が増えて忙しい中でも、焼き肉店でのアルバイトは続けました。卒業を目前に控えた今、振り返ると、とても充実した4年間だったと実感しています。
卒業研究は橋をテーマに
フィールドワーク
もともと大きな橋を見るのが好きでしたが、大学でその構造を学び、強く感動したことが忘れられません。そこで卒業研究のテーマを、北海道三大名橋に数えられる旭川市の旭橋にしました。まず旭橋に関わりの深い方々をピックアップしてヒアリング調査を行い、研究の材料集めをすることから始めました。その中で、旭橋には長い歴史があり地域の暮らしとも深く関わっていることが分かってきました。
指導教員の金澤健先生の提案もあり、その歴史をしっかりと残すために、旭橋にまつわる物語を制作することにしました。金澤先生と一緒に旭川にも何度か足を運び、旭橋に思い入れのある方にインタビューを実施。聞き取った内容をプロットにまとめて、プロのライターさんに物語の執筆を依頼しました。


さらにそれを旭川市役所の職員7名に読んでいただき、読む前と後とで橋に対する思いがどのように変化したのかを調査。今はその内容を集計しているところです。
橋の構造そのものについて研究を掘り下げるのも面白いのですが、僕の場合はフィールドワークを通して、橋と文化のつながりを考えるところまで広げてみました。地域の風土や歴史、文化を知ることは、そこにどのような橋を架けるかを考えるうえで、とても重要です。この研究を通して、将来、コンサルでの仕事にも活かせる知見が得られたと感じています。

土木のモノづくりは、一人では成り立ちません。みんなと協力しながら計画、設計、施工、管理を連携して進めていきます。この流れの中で、人と深く関われるのも土木の魅力なのかなと思っています。こうした仕事を通してさまざまな経験を積み、人間としても成長していくことが目標です。
