特別選抜(課題小論文)

趣旨

この制度は、学力試験ではなく、指定された課題に関して作成した小論文の内容とそれに関する口頭試問により総合的に選抜を行うものです。問題を発見し説明する力を持っている人、社会的事象に特別な関心・問題意識をもっている人を受け入れることを目的とする選抜制度です。

入試要項

2026年度入試日程 募集定員 入試結果

試験地

札幌(本学豊平キャンパス)

出願について

出願について

出願資格・推薦要件

  1. 下記の1から4のいずれかに該当する者
    1. 出願する年度に高等学校を卒業見込みの者
    2. 出願する年度の前年度に高等学校を卒業した者
    3. 出願する年度に高等学校卒業程度認定試験に合格した者または合格見込みの者(出願する年度の第2回試験を受験する者の出願を認める)
    4. 出願する年度の前年度に高等学校卒業程度認定試験に合格した者
  2. 「全体の学習成績の状況」についての条件は特に設けません。高等学校長の推薦を要しません。
    また、専願制ではありません。

入試制度のポイント

1. 課題小論文のポイント

小論文が得意な方にオススメ!

法学部2部のみを対象とした制度で、事前に提出する小論文とそれに関する口頭試問によって合否判定をおこないます。また、高校卒業見込み、または前年度に卒業した方に出願資格があり、高等学校長の推薦は要しません。

試験前

入学者選抜要項に記載されているテーマに基づき、参考文献を読み設問に答える形で論述

  • 作成した小論文は、試験当日実施する口頭試問の対策用としてコピーしておくことをオススメします!

試験当日

事前に提出した小論文に関する「口頭試問」を実施

【1】テーマ
同性婚と憲法24条

【2】課題
近時、日本においていわゆる同性婚訴訟が複数提起されている。そこでは、民法、戸籍法の規定が同性婚を認めていないことは憲法13条、14条、24条に違反するか否かが争われている。同性愛者が婚姻による利益を享受できないという問題を解決するためには、憲法 24 条をどのように解釈、適用するかが一つの鍵となる。以下に掲げる〈参考文献〉を読み、(1)~(4)の設問に答える形で論述しなさい。

  1. 日本の同性婚裁判における「札幌地裁(札幌地判令和3年3月17日)」および「東京地裁(東京地判 令和4年11月30日)」の判決に対する著者の見解について述べなさい。
  2. 憲法24条の文言を乗り越えるためのヒントとして挙げられている米国及び日本の最高裁判決を 1つずつ取り上げて、それらに対する著者の見解について述べなさい。
  3. 同性愛者が被っている不利益を解消するために著者が提案している2つの憲法解釈について述べなさい。
  4. 上記(1)~(3)で示した著者の見解・提案について、あなたの考えを述べなさい。

【3】参考文献
千葉勝美『同性婚と司法』(岩波新書・2024 年)

【4】留意点

  1. 【3】に掲げた参考文献を必ず読み、それを参考に小論文を作成してください。参考文献以外の文献も参考にしてかまいません。参考にした文献は全て小論文の末尾の参考文献欄に明記してください。直接引用する場合は、どの文献の何ページから引用したか、必ず注記してください。
  2. 小論文の字数は2,000字程度が目安です。小論文は、指定原稿用紙(様式6)を用いて、原稿用紙に記載されている記入上の注意に従って作成してください。小論文には、「小論文題名」と「氏名」を明記してください。「小論文題名」は各自でつけてください。
    様式6 については本学ホームページ(https://www.hgu.jp/examination/examination-requirements.html)よりダウンロードし、「A4 サイズ」・「片面印刷」で出力の上、必ず手書きで作成してください。
  3. 合否の評価は、【2】の(1)(2)(3)(4)のそれぞれについて、小論文の内容と口頭試問の結果により、総合的に行います。口頭試問では、提出された小論文に関する質問が中心となります。

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